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はじめに
ツボ押しの基本

全身の症状
疲労・倦怠感
夏バテ
肥満
冷え症
むくみ
不眠

各部の症状
鼻水・鼻づまり
頭痛
肩こり
腰痛
のぼせ
めまい

内臓の症状
動悸
胃痛
排尿障害
慢性の下痢
便秘

女性の症状
月経痛
不妊
母乳不足



タイプ 特徴
イライラする
(肝鬱)
後頭部から首、肩が張って痛む
ゆううつ、ため息
頭痛
怒りっぽい
押すと痛む
(血瘀)
首の後ろが痛む
肩がかたい
姿勢が悪い
外傷がきっかけのこり
太っている
(痰湿)
筋肉が張る
こりを自覚するが、さわるとあまりかたくない
自覚がない
(血虚)
顔色が悪い
頭がボーっとする
筋肉はかたいが、こりの自覚はない


イライラする人の養生

イライラや緊張などで肩こりが悪化するのは、ストレスにより、肝の機能が停滞しているせい。気血の流れが悪くなり、また肝の気が熱をもって肩の辺りに充満します。後頭部から首、肩にかけて筋肉が張って痛みます。頭痛をともなうことも多く、イライラやゆううつ感、ため息などが多くなります。ストレスを上手に発散して、気血の巡りをよくすることが大切です。スポーツや趣味などを楽しむ時間をもちましょう。

◇ツボ
足にある太衝は、肝につながるツボ。肝の働きを

ととのえて気の巡りを改善する効果があります。

肝気の流れをよくする作用がある陽陵泉も

あわせて刺激して、肩こりを和らげましょう。


◇オススメの食材
そば、だいこん、油菜、みかん、セロリなど、気の巡りをよくする食材を食べて、ストレスを和らげて、肩こりを改善しましょう。


押すと痛む人の養生

肩や首がかたく、押すと痛みがあるのは、血の滞りが原因の肩こり。外傷や姿勢の悪さなど、血瘀の原因はさまざまですが、肩のまわりに鬱血していることで不快感が生じます。肩こりを改善するには、血行をよくすることが第一です。肩はもちろん、全身を冷やさないように気をつけましょう。同じ姿勢を続けることが多い人は、自分の姿勢を見直し、また適度な運動で血行を促進しましょう。

◇ツボ
背中にある膈兪のツボと、足にある三陰交のツボ

とを合わせて刺激して、血の流れを改善して肩こり

を和らげましょう。


◇オススメの食材
血の流れをよくする食材を選びましょう。油菜、にら、にんにく、くわい、サンザシなどがおすすめです。また、酢や適量の酒も血行改善に役立つので、食卓にとり入れましょう。


太っている人の養生

太りぎみで、肩がこっているという自覚があるのに、さわると筋肉はそれほどかたくないのは、痰湿による肩こり。不摂生や脾の機能低下などが原因で、体内に余分な水分がたまり、痰となって気血の流れを阻害します。肩がこってだるいからといって、体を動かさないでいるのは、悪化のもと。適度な運動を心がけて、水分代謝を高めましょう。また、食事内容を見直して、食べすぎを防ぐことも大切です。

◇ツボ
脾胃の機能を高める効果のある陰陵泉を

刺激しましょう。また、豊隆のツボには、

痰をとりのぞく作用があり、肩こり解消に

役立ちます。


◇オススメの食材
あずき、緑豆、こんぶ、はすの葉など、体液の巡りをよくする作用をもつ食材を選んで、痰をとりのぞきましょう。また、脂っこいものは控え、腹八分目を心がけましょう。


自覚がない人の養生

肩がガチガチにかたいのに、肩がこっているという自覚がなく、押しても痛くないのは、血の不足が原因の肩こり。過労や出血、月経、出産などで血が不足して、筋肉にうるおいや栄養をあたえることができずに肩こりが起こります。全体に栄養不良状態で、筋肉が細く顔色が悪いのが特徴。栄養を十分にとって、こりを改善しましょう。体を冷やさないようにして、蒸しタオルなどで温めてかたくなった筋肉をほぐしましょう。

◇ツボ
血の不足を補う足三里のツボを刺激しましょう。

陰陵泉のツボも同様の効果があります。また、

外関のツボは、肩の筋肉をほぐし、肩こり全般を

改善する効果があります。


◇オススメの食材
血を補う作用のある食物をたっぷりとって、栄養不足を解消しましょう。おすすめは、にんじん、きくらげ、レバー、金針菜などです。


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