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タイプ |
特徴 |
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コロコロとかたい便
(実熱) |
のどがかわく
口臭がする
暑がり
尿の色が濃い
おならがくさい
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おなかが張る
(肝鬱気滞) |
便通が不安定
ストレスで悪化する
イライラ、怒りっぽい
憂鬱感
げっぷが出る
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いきんでも出にくい
(気虚) |
顔色が悪い
排便後、
息切れがして疲労感がある |
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出始めがかたい
(虚寒) |
冷えやすい
顔色が青白い
元気がない
腹痛があり、排便で楽になる |
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コロコロとかたい便の人の養生 |
コロコロとかたく出にくい便になるのは、胃や腸に熱がこもって体液が失われて燥熱の状態になり、便が乾燥してしまうせい。暑がりで、冷たいものを飲みたがるタイプです。尿の色が濃く、口臭がして、くさいおならが出ます。胃腸に熱をためる原因となる、辛いもの、脂っこいもの、味の濃いもの、アルコールなどは控え、体の熱を冷まして排便をスムーズにしましょう。
◇ツボ
胃腸の熱を冷ます効果のある2つのツボ、
合谷と曲池を刺激して、便秘を改善しましょう。 |
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◇オススメの食材
熱を冷ます作用と便通をよくする作用の両方を兼ね備えた食材を選んで食べましょう。おすすめは、バナナ、柿、なし、ほうれんそう、たけのこ、などです。
おなかが張る人の養生 |
おなかが張ってげっぷやガスが多いのは、ストレスなどが原因で気が停滞しているのが原因。気の巡りが悪いと消化管の蠕動運動(ぜんどううんどう)も停滞して、排便がうまくできなくなります。毎日調子よく排便があったかと思えば、突然何日も出なくなるというように、排便が不安定なのが特徴。ストレスや緊張で悪化します。下剤を使っても効果は期待できません。ストレスを和らげることが大切。また、おなかのマッサージも有効です。
◇ツボ
気の滞りを解消する陽陵泉のツボと支溝のツボを
合わせて刺激することで、便秘解消に効果が
あります。 |
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◇オススメの食材
ハッカ、だいこん、そば、みかん、など気の巡りをよくして便通を改善する効果のある食材を選びましょう。
いきんで出にくい人の養生 |
気が不足していると、便を排出するパワーが低下して、いきんでもなかなか便が出ず、便秘になります。顔色が悪く疲れやすいタイプです。排便に時間がかかり、トイレから出ると、ハァハァと息切れがして、疲労感があります。下剤を使っても効果がないことが多く、改善するには不足している気を補うことが大切です。また、体を鍛えて腹筋や腰の筋肉を強化することで、排出力を高め、便秘を解消することができます。
◇ツボ
脾の働きを高める脾兪のツボと胃の働きを高める
胃兪のツボを刺激して、消化吸収の機能を高め、
気の産生を助けましょう。 |
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◇オススメの食材
気を補い、便通をよくする効果のある食材を選びます。いちじく、くるみ、はちみつ、黒ゴマなどを積極的に食べましょう。
出始めがかたい人の養生 |
便の出始めがかたく、あとはやわらかいのは、冷えが原因で大腸の動きが悪くなって起こる便秘。腹痛をともなうことも多く、排便することで楽になるのが特徴です。全身が冷えやすく、顔色が青白くて元気がないタイプ。色の薄い尿が大量に出ます。体を冷やさないことが第一です。また、下剤を使うと、腸の活動をさらに低下させて悪化を招くこともあるので厳禁。体を温めて元気をつけることで、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を高めて排便を促しましょう。
◇ツボ
元気不足を補い、体を温める作用のある関元兪と
気海が効果的。冷えを解消するには、お灸の
温める刺激が適しています。 |
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◇オススメの食材
長ねぎやしょうが、にら、くるみ、など体を温める食材を選びましょう。香辛料も体を温めるのでおすすめです。生ものや生野菜、くだものや冷たいものなど、体を冷やすものは避けましょう。
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