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タイプ |
特徴 |
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排尿痛がある
(湿熱) |
尿の色が濃い
頻尿
尿意切迫感
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勢いよく出ない
(腎陽虚) |
夜中にトイレに起きる
腰がだるい
下半身が冷える
尿の色が薄い
疲れで症状が悪化する
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残尿感がある
(肝鬱気滞) |
出始めが出にくい
わき腹が張る
下腹部痛
イライラ、怒りっぽい |
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排尿痛がある人の養生 |
とくに尿道が短い女性に多い症状です。膀胱炎などもここに含まれ、尿の色が濃く、頻尿や尿意切迫感を招きます。膀胱が敏感になるため、慢性化することもあります。再発を防ぐには、尿意を我慢しないこと。尿意を頻繁に感じるようにもなりますが、がまんせずにトイレに行くよう心がけましょう。
◇ツボ
骨盤内の血流をよくして膀胱のとおりをよくする
膀胱兪を刺激しましょう。自分では押しにくいので、
誰かに押してもらうとよいでしょう。陰陵泉のツボも
利尿作用があり、おすすめです。 |
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◇オススメの食材
体の熱を冷まし、利尿作用のある、はと麦、あずき、緑豆、すいか、とうがん、れんこん、どくだみ、などの食材を選びましょう。
勢いよく出ない人の養生 |
腎の陽気が不足すると、膀胱に尿をためて排泄するというコントロールがうまくいかなくなります。体液が停滞して、昼間は尿が出にくくなり、夜寝ている間に尿がつくられてトイレに起きることが多くなります。腰や下半身が冷えやすく、色の薄い尿が出ます。体を冷やさないように心がけましょう。とくに、夜中のトイレの行き帰りには注意が必要です。
◇ツボ
腎の機能を高める腎兪、膀胱の近くにある関元が
効果的。お灸の温める刺激で、体内を温め陽気を
補うことができます。 |
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◇オススメの食材
山芋、どじょう、など腎の陽気を補う作用のある食材を選びます。くり、くるみ、くこの実なども同様の効果があります。
残尿感がある人の養生 |
尿の出始めがスムーズでなく、排尿後も残尿感がありすっきりしないのは、ストレスや緊張などによって肝の全身に気を巡らせる機能が低下しているのが原因。膀胱の気の巡りが不安定になっているために、膀胱括約筋を開く、しめるというコントロールが悪くなっています。なるべくイライラせず、怒らないようにしてストレスをためないこと。好きなスポーツなどでストレスを発散し気の巡りをよくしましょう。
◇ツボ
肝につながり、気の巡りを改善する作用のある
太衝のツボを刺激します。腕にある間使も、
経絡の流れをよくする効果があります。 |
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◇オススメの食材
肝の機能を高め気の流れをよくする作用のある、だいこん、そば、セロリ、せりなどの食材を選びます。また、陳皮を料理に加えたり、煎じて飲んだりするのもおすすめです。
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