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タイプ |
特徴 |
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眠りが浅い
(痰熱) |
寝つきが悪い
目が覚めやすい
夢が多い
胸がつかえる、げっぷ
めまい |
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イライラして寝付けない
(肝火) |
横になっていられない
頭痛
めまい、耳鳴り
イライラ、怒りっぽい
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すぐに目が覚める
(心腎不交) |
眠りが浅い
手足や胸がほてる
寝汗
耳鳴り
じっとしていられない |
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体がだるい
(心脾両虚) |
不安感がある
寝付けない、夢が多い
顔色が悪い
疲れやすい
食欲不振 |
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眠りが浅い人の養生 |
甘いものや脂っこいもののとりすぎ、暴飲暴食などが原因で、消化吸収が悪くなると、体内に余分な水分がたまって痰になります。この痰が熱をもち、心身の安静を邪魔して眠れなくなります。寝つきが悪く、夜中によく目を覚まします。胸のつかえ、げっぷ、めまいなどを伴います。食事のバランスを見直して、とくに夕食は腹八分目を心がけて、快適な眠りを手に入れましょう。
◇ツボ
胃腸の機能を高める効果のある中脘を刺激して、
痰をとりのぞきます。また豊隆も同様の効果が
あります。眠る前に刺激しましょう。 |
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◇オススメの食材
体の熱を冷まし、水分の代謝をよくする食材を選びましょう。消化を助けて痰をとりのぞく作用のあるだいこんがおすすめ。また、とうがん、くわい、こんぶ、のりなども有効です。
イライラして寝つけない人の養生 |
精神的ストレスや怒りなどで、肝の気が停滞して熱をもつと、心身の働きを乱して、心が興奮状態になります。じっと横になっていられずに、つい起き上がって活動してしてしまいます。やっと眠れたと思ったら、夜中に目が覚めたり、朝早く起きてしまったりするタイプ。イライラして怒りっぽく、頭痛やめまい、耳鳴りなどもともないます。ストレスをうまく発散することが第一。スポーツなど、適度に体を動かすようにしましょう。
◇ツボ
肝の機能を高める働きのある肝兪を
刺激しましょう。また、行間も肝の熱を
冷ます作用があり、おすすめのツボです。 |
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◇オススメの食材
セロリやトマトなど、肝の熱を冷ます作用のある食材を選びましょう。また、緑茶や菊花にも同様の作用があります。眠れない夜は、菊花茶で心を落ち着けましょう。
すぐに目が覚める人の養生 |
過労やストレスなどで、心と腎のバランスが悪くなると、心の気が制御できずに興奮状態になって眠れなくなります。睡眠薬に頼らないと眠れず、眠ってもすぐに目が覚めてしまうタイプです。腰やひざがだるく、動悸や頭のふらつきをともないます。手足や胸がほてり、寝汗をかきやすく、のどがかわきます。眠る前のホットミルクなどで体液を補いましょう。
◇ツボ
心の働きを高める心兪と腎の働きを高める腎兪を
あわせて刺激し心と腎のバランスを整えましょう。 |
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◇オススメの食材
体液を補い、心身を安定させる効果のある食材を選びます。なし、ぶどう、白菜、きくらげ、黒豆、ゆり根、いか、牛乳などが適しています。
体がだるい人の養生 |
体がだるく、眠気を感じるのに、なかなか寝付けない。心労や考えすぎなどで精神が不安定になり、不安感や動悸があり、疲れやすく、昼間眠くなり、食欲も低下しているのが特徴です。眠れなくても、横になっているだけで体力は回復するので、あまり気に病まないようにしましょう。ふとんに入ってからツボを刺激するのも効果的。
◇ツボ
気血を補う作用のある足三里のツボを
刺激しましょう。また、神門は心の機能を高め、
心身を安定させる効果があるツボです。 |
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◇オススメの食材
胃腸の機能を高めて気血の産生を促進する作用と、心身を安定させる作用のある、はすの実を食べましょう。また、ほうれんそう、にんじん、なつめ、なまこなどもおすすめです。
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